そもそも「音」ってなんだろう?
私たちが日常生活では、様々な「音」にあふれています。
例えば人の声、テレビの音、車や電車の走る音、楽器など挙げればきりがありません。
私たちにとって身近である音について、どんなものなのか?どんな要素があるのか?について書かせて頂きたいと思います。
音は何でできているのか?
音は何でできているのか?その答えは物体の振動によって発生する「波」です。
専門的なことばでは「音波(おんぱ)」と言います。
この波は、空気はもちろん液体や固体の中も伝わります。
そして、この音波が鼓膜(こまく)を振動させることによって、私たちの耳に届き音として初めて認識します。
人はさまざまな音を聞き分けることが出来ますが、いったいどんな要素があるのでしょうか?
音の伝わる速さは新幹線の数倍速く、時速約1,200kmと言われているよ!
音に必要な要素について
大きく分けると「音の大きさ」、「音の高さ」、「音色」の3つにわけられます。
これらの要素のちがいによってさまざまな音が作り出されます。
高さ
音の高さは、空気の振動の幅によって変わってきます。
高い音は空気の振動が細かく、低い音は空気の振動が広くなります。
専門的なことばでは、この振動を「周波数」と呼び「Hz(ヘルツ)」と言う単位で1秒間にどれだけ振動するのかを表します。
大きさ
音は大きすぎると不快に感じたり痛みを感じます、逆に小さすぎると聞こえません。
音の大きさは「空気の振動する幅の大きさ」に比例し、振動する幅が大きければ音は大きくなり、逆に幅が小さければ音も小さくなります。
音の大小は空気によっても伝わり方が変わるんだよ!雨の日の空気と晴れの日では、雨の日の方が湿気があり、より大きく聞こえるよ!
音色
音色は「音の個性」のことを指します。
例えば、トランペットとバイオリンを同じ周波数の音を同じ大きさで音を出しても、同じには聞こえません。
その理由は、音自体の波の形状が異なっているためです。
トランペットやバイオリンだけでなく私たちの普段聞く音というのは、一つの周波数の音だけを出すことが出来ません。
様々な周波数の音が適度に混ざり合った波になります。
どの程度混ざり合っているかの違いが音色の違いを生み出しています。
人の声が一人ひとり違って聞こえるのも様々な周波数の音が混ざり合っているからなのね!
まとめ
音について
- 音の正体は、物体の振動によって発生する「波」である。
- 音を構成する要素は「高さ」「大きさ」「音色」の3つである。
この記事を書いた人
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言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
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