補聴器販売店だからできる!耳型採取をした製品のメリットやサービスについて

耳型採取とは、耳の穴に専用の材料を流し込んで型を採ることを言います。

今回は耳型採取でどんな良いことあるのか、どんな製品やサービスが提供できるのかを書かせて頂きます。

前回の記事の「耳型採取」について書かせていただきましたので、気になる方はぜひ一度ご覧ください。

耳型採取ってどうして行うの?

人によって顔が違うように、人によって耳の穴の形も違います。

耳の穴が大きい方もいれば、小さい方もいますし、外耳道(耳の入り口から鼓膜までのトンネルの部分)の形が上向きの方や下向きの方などいろんな形をしています。

一人ひとりの耳の形に合わせることで、隙間もなくなりピッタリとフィットするものを作ることが出来ます。逆に耳の形に合わないと、動いたときに落ちてしまったり長い時間つけていると耳の中に痛みを感じたりしてしまいます。

福祉くん

人の耳の形をよくみてみると確かに違っているね!

耳型採取をした製品を使うことするとどんないいことがあるの?

耳型採取をした製品を使うこと、以下のいいことがあります。

耳型採取によるメリット

  • フィット感に優れている
  • 遮音効果(外からの音が内部に伝わらないように防ぐこと、内部から外へ音が漏れることを防ぐこと)が大きくより良い音を届けることが出来る
  • 付けたときの違和感や痛みが既製品のものより少ない
  • オーダーメイドなので、正しくはめれば落ちにくい

耳型採取の技術を使った製品にはどんなものがあるの?

補聴器販売店における耳型採取の技術を使った製品は、主に耳あな型補聴器(耳穴の中に入れる補聴器)補聴器につけて使うイヤーモールド(耳栓)があります。

耳あな型補聴器とは、耳の穴の中にすっぽりと入るタイプの小型の補聴器になります。

補聴器につけて使うイヤーモールド(耳栓)は、耳かけ型補聴器(耳の外側にひっかけて使うタイプの補聴器)に取り付けるために作ります。

耳型採取と耳あな型補聴器
耳型採取と耳あな型補聴器
耳型採取とイヤーモールド
耳型採取とイヤーモールド

当店、あいち補聴器センターで行っている耳型採取の技術を使った製品

  • 耳あな型補聴器
  • 補聴器につけて使うイヤーモールド
  • インスタモールド(オーダーメイドの耳栓)
  • カスタムIEM(Custom In-Ear Monitorの略。オーダーメイドのイヤホン)

当店、あいち補聴器センターでは耳あな型補聴器、イヤーモールドに加えインスタモールド、カスタムIEMの作成ができます!

インスタモールドについて

インスタモールドは完全オーダーメイドの耳栓をさします。

用途は様々で睡眠時の使用、音楽ライブ鑑賞時、工場など騒音下での作業時や狩猟・射撃で耳の保護のために使用します。

ソフト素材を使用し一人ひとりの耳の形に合わせて作るため、痛みや違和感が少ないのが特徴です。

インスタモールド

カスタムIEM

カスタムIEMは直接音声を伝えることのできるヘッドフォンの一種です。当店では、カスタムIEM作成のための耳型採取を行なっています!

通常のイヤホンと比べ外からの音を防ぐことに優れており、より集中した環境で音楽を聞くことが出来ます。

ミュージシャンなど音楽活動をする人が主にはつけていましたが、最近では音楽鑑賞で使用する方も増えています。

カスタムIEM

インスタモールド・カスタムIEMが取れる補聴器販売店が少ないのはどうして?

福祉くん

同じ耳型採取をするのに、インスタモールドやカスタムIEMができるところって少ないらしいね。なんでだろう?

福子ちゃん

耳あな型補聴器・補聴器につけて使うイヤーモールドの耳型採取とインスタモールド・カスタムIEMでは何か違いがあるのかしら?

耳あな型補聴器、イヤーモールドは補聴器販売店へ行けば大体のところで耳型採取ができます。

しかし、インスタモールド・カスタムIEMに必要とされる耳型には、作成するときに「必要な耳の部位」が異なります。

耳あな型補聴器と補聴器につけて使うイヤーモールドは「音をしっかりと伝えること」が大きな目的でありインスタモールド・カスタムIEMは「外からの音が内部に伝わらないように防ぐこと、内部から外へ音が漏れることを防ぐこと」が大きな目的です。

また、使用する材質も耳あな型補聴器・補聴器につけて使うイヤーモールドとインスタモールド・カスタムIEMとでは異なります。

ンスタモールド・カスタムIEMの材料は、耳あな型補聴器と補聴器につけて使うイヤーモールドに比べて硬くなるため、力の入れ具合や注入するスピードが更に難しくなります。

そのため同じ耳型採取と言っても「より高度な技術や知識が必要」となるため補聴器販売店でも、インスタモールド・カスタムIEMの耳型採取を行える店舗は少ないのです。

この記事を書いた人

阿部
阿部あいち補聴器センター言語聴覚士
言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。