日常生活の中の音の大きさってどれくらいなの?

音の大きさの表し方

音のイメージ

音の大きさは「dB(デシベル)」という単位表されます。

「dB」は音響工学(物理学として音を扱う学問)で音の強さを数値で表すためのものです。

「dB」は数値が大きくなれば大きな音に、小さくなれば小さな音に感じます。

下の表は、音量とdBの関係について表しています。

今の値から何dBプラスされたか?0dB6dB10dB20dB40dB60dB80dB
今の値から音量は何倍になるのか?1倍3倍6倍10倍100倍1000倍10000倍
dBと音量の関係について

この表からわかることは、私たちが今聞いている音から『10倍』音量が大きくなるとき「20 dB」増えます。『100倍』の場合には「40dB」増えることになります。
私たちは音量が『1倍→10倍』に変わったときも、音量が『10倍→100倍』のに変わったときも同じ「20 dB」変わったと感じます。

人の声の音の大きさ

人の声

私達が1番イメージがしやすいと思うのが「人の声の大きさ」です。

人の声の大きさがどれくらいなのかを掴んでおくと、それと同じくらいなのか?もしくは、それより大きい?小さい?という見分けがつきやすくなります。

一般的にいわれている人の声の大きさについては、どれくらいの大きさなのかを下の表でまとめてみました。

どんな声か?dB数
ささやき声約40dB
普通の声約60dB
大きい声約80dB
叫び声約90dB
人の声の大きさとdBの関係
福子ちゃん

ちなみに犬の鳴き声は90dBくらいっていわれているわよ!

福祉くん

確かに遠くにいてもよく聞こえるよね!

身近な場所の音の大きさ

カラオケボックス
図書館の中

私は普段、家の中、学校、職場、買い物なの様々な場所で生活を送っています。では、それぞれの場所ではどれくらいの大きさの音がしているのでしょう?

静かな図書館で話すときとカラオケボックスで会話をしようとする時を想像してみてください。

図書館で話すときは、小さい声で話していても会話ができます。一方、カラオケボックスで会話をしようとするときはどうでしょう?普段よりかなり大きい声でないと会話が出来ないと思います。

生活場面dB数
図書館40dB
乗用車の中60dB
電車の中80dB
カラオケボックスの中
ライブハウスの中
90dB
身近な場所の音とdBの関係

生活をしていると聞く色々な音の大きさ

車のクラクションイメージ

私たちは音を聞いて様々な情報を得ています。例えば「車が近づいてきた!」などの危険察知や「天気が変わった」など環境の変化を感じることができます。では、身近な生活で聞こえてくる音は実際どれくらいの大きさなのでしょうか?

生活の中の音dB数
呼吸の音約10dB
鉛筆の書く音約30dB
雨の降る音
冷蔵庫の音
約40dB
電話の音約70dB
電車の通る音約100dB
車のクラクションの音約120dB
生活の中の音とdBの関係
福子ちゃん

車のクラクション音があんなにも大きいのは「あぶない!」ということを知らせる意味合いがあるのね!

まとめ

電車内の80dBは人の大きい声に相当するので騒がしい場所です。しかし、私たちはその音に慣れてしまっているため、然程うるさいと感じることはありません。

音の大きさに対する感じ方(心地いい音かかうるさく不快な音かについて)は、体感上の音量や音色にも大きく左右されることが分かっています。

もう一つ例をあげるのならば、知らない人が大声で会話している(約80dB)のはどちらかと言えば不快でうるさいなと感じますが、趣味で行くライブハウス(90dB)では、むしろ大きな音を楽しみに行っているとも言えます。

福祉くん

dBが大きい=うるさいではないんだね!

今回は音の大きさにスポットをあててみました。
今後は音の高さなど他の音の性質についてとりあげていければなと思います!

この記事を書いた人

阿部
阿部あいち補聴器センター言語聴覚士
言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。