聞こえ測定(検査)ってどんなもの?
健康診断のときや耳の聞こえが悪いなと感じた時に耳鼻いんこう科で聞こえの検査をしたことある方もいるのではないでしょうか?
当店のような補聴器販売店においても「聞こえの『測定』」を補聴器の調整をするために行います!
※検査という言葉は病院やクリニックで、お医者が指示を出し医療スタッフが行う診療補助行為(お医者様の診察のために必要となる医療行為のこと)です。
そのため、このブログでは「聞こえの測定」という言葉を使わせて頂きます。
聞こえの測定の大まかな説明
では実際、聞こえの測定はどのように行われているのでしょうか?
その内容を各項目に分けて書かせて頂きたいと思います。
目次
- 測定を行う場所
- どんなものを使用するのか
- 測定を受ける人が行うこと
- 結果のまとめられ方
- 結果はどのようなことにつかわれるのか
測定を行う場所
『防音室』で行うのが基本です。
聴力測定は「それぞれの高さの音でその人が聞くことが出来る最も小さな音を調べる」という目的があります。
そのため、防音をしっかりと行わないと周りの音が入ってしまって正確な結果が出せなくなります。
うるさい中だと聞きたい音とかがかき消されてしまうし、集中力も落ちてしまうものね…
どんなものを使うのか
「オージオメーター」という機械を使用します。このオージオメーターからの音を専用のヘッドホンを使って聞きます。
使用する音は、高い音から低い音まで色んな種類のものがあり「ピッピッピ」という断続音(だんぞくおん)が使用されます。
音は小さい音から流れ始め測定者の操作によって、だんだん大きい音へ変化していきます。
ちなみにヘッドホンは右が赤色、左が青色だよ!
測定を受ける人がすること
上でも書かせて頂きましたが聴力測定の目的は「それぞれの高さの音でその人が聞くことが出来る最も小さな音を調べる」ことです。
測定を受ける方は流れてくるそれぞれの高さの音に対して『少しでも聞こえた!』と思ったらオージオメーター専用のボタンを押して頂きます。
このボタンを押したときの音の大きさが、その方が聞くことが出来る1番小さな音となります!
結果のまとめられ方
結果は、『オージオグラム』という聴力(ちょうりょくず)にまとめられます。
オージオグラムには「それぞれの高さの音で測定を受けた人が聞くことが出来る最も小さな値」が記録されます。
聴力検査(測定)によって、どの音の高さが聞こえが悪くなっているのか確認することができます。
結果の見方については次回以降書かせて頂きたいと思います!
結果はどんなことに使われるのか
当店のような補聴器販売店ではどの高さの音の聞こえが悪くなっているか?を知り補聴器の調整をするため(補聴器から出る音の大きさの調節)や、聞こえのレベルに合わせてどの補聴器が良いのかを選択するために使われます。
※医療機関では、難聴の原因や治療について診断を受ける為に実施します。
まとめ
聴力測定について
- 聴力測定はそれぞれの高さの音で聞き取れる、最も小さい音を調べる目的で行う。
- 聴力測定は正確な結果を取るため防音室で行う。
- 結果は、オージオグラムという聴力図にまとめられる。
- 補聴器販売店では、オージオグラムを参考に補聴器の調整や補聴器の器種の選択を行う。
この記事を書いた人
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言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
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