補聴器での聞き取りが難しい場所って?
どれだけ性能の良いといわれている補聴器であっても苦手とする場面が幾つかあります。
いったいどんな場面が苦手といわれているのでしょうか?
補聴器の聞き取りが難しい場面①~距離~


補聴器で聞き取りが可能な距離は1.5〜2m以内と言われています。
距離が離れてしまうと補聴器に届く音が小さくなってしまうこと、その他周りの音が入ってきてしまいます。

補聴器をつけていなくても、離れていたら聞こえ辛くなってしまうけど、補聴器を付けている方に取っては尚更聞き辛くなるってことね!
補聴器の聞き取りが難しい場所②~・騒音・反響音~


体育館やホール内での話している内容がはっきり聞こえなかったってことはありませんか?
これは壁や天井にぶつかって音が反射してしまうことが原因です。
性能によっては騒がしい場所における雑音抑制の機能も付いてはいますが、周囲の音というものは入ってきてしまうため、騒がしい場所は補聴器をつけている方にとって、より言葉の聞き取りが困難になってしまいます。
補聴器の聞き取りが難しい場面③~集団~


補聴器には指向性といって聞きたい方向の音を聞きやすくするために、聞きたい方向以外の方向からの音をあまり拾わないして言葉の聞き取りをし易くする機能がついているものが多くあります。
しかし話す人複数いたり、話す人が切り替わる頻度が多い場合は言葉の聞き取りが難しくなることがあります。
また、いろんな方向から声が聞こえてくる場面では、いつも以上に集中して聞くことが必要となり聞き取りは難しくなります。

「距離」「騒音・反響音」「集団」もよくよく考えたら、補聴器を使っていない人でも聞き逃したりしてしまうことって多くなりそうよ!

そうだね。だからこそ、補聴器を使っている人に対しての気配りとかが大切だね!
補聴器での聞き取りをよくするためには?
補聴器を付けている方とコミュニケーションを取る際は、上記の苦手な部分とは逆の発想をしてみましょう!



- 距離を近づいて話す
- 騒がしい場所から静かな場所へ移動して話す
- 対面で一対一の環境の中で話す

一対一の環境で話すのは出来る時、出来ない時はあるわよね、、?

そうだね、そういう時は、必要なことは紙に書いたりしてもいいかもね!

なるほど。その時々にできる工夫というものをしていくことで解決出来る事もありそうね!
まとめ
今回は補聴器の苦手とする場面「距離」「騒音・反響音」「集団」について書かせて頂きました。
当店では、このような場面での聞き取りを助ける『補聴援助システム』というものも取り扱っています!
これらの詳しいことは後日書かせて頂きたいと思います!
この記事を書いた人

- あいち補聴器センター言語聴覚士
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言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
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