デフリンピックの競技はどう行われているのか?
聴覚障がい者のための国際スポーツ大会「デフリンピック」の第 25 回大会が 2025 年に東京で開催されます。
以前の記事では、デフリンピックについて書かせていただきました。
デフリンピックに出場する選手は、聞こえに困難さがあるため、競技において情報量の少なさ(競技開始の合図が聞こえない等)があります。今回はデフリンピックの競技(以下、デフスポーツ)で行われている工夫について書かせていただきます。
デフスポーツにおいて必要なことは?

聞こえに困難さがあるため、競技開始の合図を知ることやコミュニケーション伝達方法などで工夫が必要になります。
実際には、どのようにして競技がおこなわれているのでしょうか?

陸上競技の開始の合図のピストルやサッカーでの審判の指示など、音で伝える競技も多いからそういった場合に平等に情報を受け取るための工夫が必要だね。

そうだね。特に1分1秒を争うスポーツなどでは、合図を知れないことのハンデキャップは大きいから大切になってくるね。
デフスポーツの実際の競技について
聞こえに困難さがある方がどのように協議を行っているのかを見ていきましょう!
陸上競技

スタート台に競技開始の合図を光で知らせる「フラッシュランプ」がついています。選手達はこのランプを合図にスタートします。
サッカー

選手への審判や交代の合図などは、笛を鳴らすとともに手や旗を使って合図を行います。
水泳

陸上同様、スタート台に競技開始の合図を光で知らせる「フラッシュランプ」がついています。加えて、レースの最後のターンになると水しぶきを水面に立てて知らせます。
この記事を書いた人

- あいち補聴器センター言語聴覚士
-
言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
この投稿者の最新の投稿
聞こえについて2025年1月21日岡崎市医師会 健康教育講座「"聞こえなくなる病気"と耳鳴り、補聴器について」2025年2月2日(日)
聞こえについて2025年1月1日聴覚情報処理障害(APD)・聞き取り困難症(LiD)と補聴援助システム「ロジャー」について
補聴器2024年6月6日補聴器の買替のタイミングについて
聞こえの応援団2024年4月14日デフリンピックの競技はどう行われているのか?