マスクが補聴器にあたえる影響ってなんだろう？

コロナウイルスが流行ってから、マスクをつけるのが当たり前になりました。

「息が苦しい！」や「肌が荒れる！」というお悩みも増えてきましたね。(私も月1で皮膚科にいってます…)

それ以外にもコミュニケーションをとるときに「表情が分からない」や「声がこもってきこえにくい」というお悩みもでてきています。

当店のような補聴器販売店には補聴器を使っているお客様が毎日いらっしゃいます。

その中で上記の悩みに加えて「マスク生活で家族とのお話が難しくなった」や「マスクが邪魔になって聞きづらい‥」というお客様の声を聞くことが度々あります。

そこで、今回は補聴器販売店の目線で『マスクによって補聴器をつかっている人たちがコミュニケーションをとる上で、どんな困りごとがあるのか』そして『どういう対策があるのか』について書かせて頂きたいと思います。

マスクをつけるとどう変わる？

上記に書いたものは、あくまでも一例です。

次からはこれらに対しての具体的な問題点や対策について書かせて頂きます。

『聞こえなくなる』について

スターキージャパン株式会社の調査では、マスク着用により低音域(～1000Hzまで)は平均で約2dBの減衰が認められ4000Hz付近の高音域においては、なんと約6dBの減衰が認められるという結果が出ていました。

スターキージャパン株式会社　Hear Better.Live Better.BLOGより引用

具体的には、1000Hz以下の平仮名は『あ・い・う・え・お』が入っています。

4000Hz付近は『た・ち・つ・て・と』、『さ・し・す・せ・そ』、『は・ひ・ふ・へ・ほ』などが含まれます。

これらの音が聞こえなくなると、聞き間違いをしてしまったり、音がひずんで聞こえてしまい何を言っているのかが分からなくなってしまう場合があります。

『見えなくなる』について

補聴器をつけている方の中には聞こえてくる音に加えて「相手の口の動き」(口形)をみて言葉を読み取ることをしている方もいらっしゃいます。

口の動きだけをみて何をいっているのかを判断することはかなり難しいです。

しかし、ゆっくりとはっきりと話せば「あ・い・う・え・お」の口の形は判別できるようになります。

このように相手の口の動きをもとに言葉を読み取っているかたには、大きな情報の一つがなくなってしまうのでよりコミュニケーションが難しくなってしまいます。

ではコミュニケーションをとる際はどうしたらいいの？

それ以外の方法として！

以前、本ブログでも紹介させて頂いたシグニア補聴器のアプリ『Signia App』、

スターキー補聴器のアプリ『Thrive』にはマスク着用時の聞き取りを改善するための機能が付いているものもあります！！

シグニア補聴器「Signia App」

Signia Xperienceシリーズをお使いでアプリをダウンロードし補聴器を接続された方はこの機能を使っていただけます。

機能としては、2000Hz以上の高い音を持ち上げて、0マスクのこもった声や聞こえやすいように自動調整します。

使用方法は簡単！アプリを起動後、画面上に表示されるマスクモードのアイコンをタッチするだけ！

シグニア補聴器とiphoneの接続方法を以前の記事で紹介しております。

スターキー補聴器「Thrive」

スターキー補聴器のLivio Edge AI、Livio AI 2400～1200、Livio 2400～1200をお使いの方は、アプリをダウンロードし補聴器を接続された方はこの機能を使っていただけます。

機能としては、マスクの影響を受けやすい音の高さを強化させて、言葉の聞き取りを助けます。

使用方法としては、アプリを起動後「メニュー」をタッチし、その後「マスクモード」をタッチすることで起動します。

シグニア補聴器とiphoneの接続方法を以前の記事で紹介しております。

この記事を書いた人

阿部あいち補聴器センター言語聴覚士

言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます！
水泳と走ることが好きです。

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