聴覚障害の理解を深めよう「聞こえの悩み解決へ」岡崎市で市民講座開講

岡崎市難聴・中途失聴者の会などは2023年8月6日(日)に聴覚障害と認知症を考える市民講座「聞こえない悩み解決へ」を岡崎市欠町の「友愛の家」で開かれます。

市民講座の内容について

聞こえと認知症
テーマは認知症と聞こえについてです

今回の講座は「聞こえと認知症」をテーマに刈谷市にある刈谷きこえのクリニックの杉浦彩子院長が聴力の低下と認知症のリスクなどを解説します。

そもそも認知症とは?

脳イメージ
認知症はどなたもがなる可能性のある「脳」の病気です
記憶・見当識・判断力イメージ
記憶、見当識、理解力・判断力の低下がみられる場合もあります

認知症とは、どなたもがなる可能性がある「脳」の病気です。

記憶(新しいことが覚えられない)見当識(今の年日日や場所などがわからなくなる、曖昧になる)理解力・判断力(効率的にものごとを考えたり、危険予測が困難になる)などがあります。

これらの症状が日常生活や社会生活に支障を来たすことをいいます。

認知症の診断は医師のみが行えるもので、素人判断ではできないものになります。様々な疾患により、認知症のような症状が起こりうる場合もあります。

聞こえと認知症の関係

脳の刺激イメージ
認知症予防のキーワードとして「脳の刺激」が良く上げられます
日常生活イメージ
刺激は日常生活の動作の中にも多く含まれています

認知症の予防として「脳の刺激」がキーワードとされることが多いです。

脳の刺激というのは、難しいことを指しているのではありません。

日常での家事(料理や掃除はどのようにしたら効率いいのかや段取りを考えながら行うため脳の良い刺激になります)や運動(周りをみて判断したり、どのように手足を動かすとよいかを考える)などたくさんあります。

聞こえは「脳の刺激」

脳の刺激イメージ
音は脳の刺激となります

聞こえについては「音の刺激」になります。

難聴になると聞こえてくる音の情報量が低下します。つまり音の刺激量がそもそも減ってしまいます。

また聞こえにくいとと相手が何を話しているか?周りの人が何を話しているのか?が分かりにくくなります。

そのような状態が続くと、コミュニケーションをとるのが億劫になることが多いです。

そうすると社会活動(人との会話に参加しない、外出する機会が減るなど)が生じて「脳の刺激」が減ってしまうことが挙げられます。

難聴により、以上のことが起こり認知症予防に大切な「脳の刺激」が少なくなってしまう可能性があります。

「聞こえの悩み解決へ」岡崎市で市民講座開講詳細

■日時 2023年8月6日(日) 10:00〜12:00

■場所 〒444-0011岡崎市欠町字清水田6番地3  友愛の家

■申込 事前予約制 先着45名 友愛の家窓口若しくは0564-21-8077

少しでも補聴器に対する理解が深まればと思います。お時間の合う方はぜひ参加ください。

この記事を書いた人

阿部
阿部あいち補聴器センター言語聴覚士
言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。