補聴器は両耳に必要なの?
補聴器を買うときに気になることして『補聴器の値段』が挙げられます。このことについて、当店でもよくお客様に尋ねられます。
片方より両耳の方がもちろん、お値段が高くなってしまいます。
しかし補聴器を両耳につけることによって得られるものは多く、聞こえの改善という面では両耳でつけることが進められています。
本日は補聴器を購入するときの参考までに補聴器の両耳をつけることのメリットとデメリットを書かせて頂きたいと思います!
補聴器を両耳につけるメリット
- 音の方向感・音の距離感が分かりやすくなる
左右それぞれの耳から入る音を同じくらいの大きさに調節することで、各々の耳に入ってくる音の大きさの違いをより繊細に感じやすくなり、音がどの方向からきたのか?どれくらい遠くから聞こえてるか?を捉えることができます! - 人数が多い中での聞こえが良くなる
聞こえてきた音というのは最終的には「脳」に届けられ音を判断します。
脳は今必要のない音と判断すると、その音をできるだけ聞かないようにする機能があります。
左右の耳を使うことで左右両方の脳を使うことが出来るため、より必要な音を拾うことが出来ます! - より自然に近い音で聞くことができる
私たちは両耳で聞くことによって、左右の耳に入っているわずかの音量の差や左右の耳に届く音のわずかな時間差などを無意識的に聞き分けています。
このわずかな差によって音の奥行きや立体感が生まれより自然な音に聞こえに近づくことが出来ます!
両耳で聞こえなかったら、片耳で大きい音で聞こえるようになれば同じじゃないかしら?
両耳に補聴器をつけることが絶対正しいとは限らないけれど、耳も人間の身体と同じで大きい音を長い間聴くと疲れてしまうんだ。
耳の中で音の高さや大きさを感じ取る細胞が壊れてしまうと、現在の医療では修復はできないんだよ。
そうなのね。耳を守るという意味でも補聴器を両耳につける良さはありそうね!
補聴器を両耳につけるデメリット
- 値段が高くなる
補聴器は手軽にお買い物できる価格帯のものではないので、それが2倍となってしまうと経済的な意味で少し気が引けてしまいます。
(私も貯金が好きなので気持ちかよくわかります)
電池式の補聴器を使う場合、それも2倍になってしまうので少し考えてしまいますよね…。 - 人によっては両耳が合わないときもある
良く聞こえる方の耳がいわゆる健聴と言われるレベルの方、両耳を塞いでしまうことにどうしても抵抗のある方、聞こえが良くない方の聴力が補聴器を使っても聞くことが難しい方など一部の人には合わないときもあります。
まとめ
補聴器を両耳につけることによるメリット・デメリット
- 補聴器は両耳でつけるメリットは方向感・距離感がつかみやすい。より自然な音で聞くことが出来る。
- 補聴器を両耳でつけるデメリットはお金が高くなる・両耳つけることが合わない人もいる。
補聴器は、その方の聴力だけでなくライフスタイルなど様々なことを考慮して選ぶ必要があります。
「最も聞こえがよくなること」に重点を置く方「できるだけお値打ちなものを買うこと」に重点を置く方など考え方も十人十色になります。
補聴器選びに関して、いろいろ情報を知って納得のいく補聴器を手に入れて頂きたいなと思います!
この記事を書いた人
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言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
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