補聴器の仕組みをみてみよう!
昔に比べると今の補聴器には色んな形やデザインがたくさん増えてきました。
色もおしゃれな色になったり、より小型のものが登場しています。
機能もAI(人工知能)が搭載されたり進化が進んでいます。
しかし、基本的な仕組みはどれも同じとなっています。
本日は、そんな補聴器の基本的な仕組みについて書かせて頂きたいと思います!
補聴器を通して音を聞くための4つのステップ!
『マイク』で音を集める。
『アンプ』で音を大きくする。加工する。
『レシーバー (スピーカー)』で音を出す。
『耳栓』を通して音を聞く。
補聴器を通して音を聞くには、上のようなステップを通ることで音が聞けます!
もっとざっくりというなら、入ってきた音を大きくして耳に届けるってことだね!
そうですわね。でもこれから補聴器を使うならもう少し詳しく知っておいた方が自分で選んだりする時の役に立ちそうね!
それでは、各部位について、最新の機能にはどんなものがあるのかも踏まえて、少し細かく書かせて頂きたいと思います。
マイク
聞こえてくる音は、はじめにマイクに入ります。
もちろん補聴器のサイズに合わせてマイクも小さいものが使われています。
より音質がいいものになるためには、性能や感度が大事になります。
より性能のいいものになりますと、マイクが2つや3つ付いているものもあり、音をより自然に近いカタチで拾ったり
あえて補聴器の音の拾う範囲を狭めて、聞き易くするものもあります。
また、マイクの重要な役割として入ってきた音を「電気信号に変える」というものがあります。(A/D変換=アナログ・デジタル変換)
A/D変換=アナログ・デジタル変換とは、それぞれ音に番号をつけるイメージだね。
『ドレミの(ド)』なら1番の音、(レ)は2番の音みたいな感じかな。
実際はもっと難しいことをやっているけど、ざっくり言うとそんな感じよ!
アンプ
アンプは入ってきた音(電気信号)を大きくするものです。ただ音を大きくするのではなく、
アンプに搭載されたマイクロチップ(超小型のコンピュータ)が入力された音(電気信号)を自然な聞こえになるように加工されます。
具体的には、音の強さ、高さのレベルなどか最適な音になるように計算されたり、
不必要な雑音を聞き分けカットしたりします。
電気信号をそのまま使った音だと、ロボットみたいな音になるので、違和感を感じますわ!
聞きやすいように加工ができるのが、デジタル化の大きな特徴であり、強みでもあるよ!
レシーバー (スピーカー)
アンプで大きく、そして聞き易いように調整された「電気信号を再び音に変換して」耳に届ける役割をしています。(D\A変換=デジタル・アナログ変換)
聴力のレベルによって出力される音の強さは変わってきます。そして出力される音の強さによっても、レシーバーを選ぶ必要があります。そのため適切なものを選択をする必要があります。
D/A変換は、デジタル化された音を(聞こえてきた音の高さや大きさに対して名前を付けるイメージ)普段私たちが聞いている音の形に戻すことを言います。
デジタル化されてからアンプでその人が聞きやすい音に調整されているから、その人のオーダーメイドの音が聞こえてくるのね!
耳栓
主には『耳かけ型補聴器』といわれる耳の上の部分にひっかけて使うタイプの補聴器に使われます。
基本的には、補聴器を使われる方の耳のカタチやその人の聴力のレベルに合わせて、最も合うものを選択していきます。
種類は既製品のもの、オーダーメイドのものがあります。いづれにしても、その方の耳の穴にぴったり合うものが良いとされています。
すき間があると音が漏れて、必要な音が耳に届かないことやハウリング※1と呼ばれる現象の原因になったりします。
また、その方の聴力のレベルや不快感の程度により、こもり感や圧迫感を軽減させるためにベントと呼ばれる穴をあけたり、元から穴が空いた形のイヤーモールドを使う場合もあります。
※1 補聴器が出した音を、再度補聴器が拾ってしまいピーピーと不快な音を出してしまうこと。
この記事を書いた人
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水泳と走ることが好きです。
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