【オーティコン】難聴への理解を深める「みみともコンサート2023」を10月14日(土)に開催
デンマークの補聴器メーカー「オーティコン補聴器(以下、オーティコン)」は2023年10月14日(土)に難聴者と健聴者が共にクラシック音楽を楽しむ『みみともコンサート2023 』を王子ホール(東京・銀座)にて開催します。
オーティコン補聴器とは?
オーティコンはデンマークに本社を置く補聴器メーカーです。
創業は1904年になり長年聴覚業界をリードしてきました。
「脳」の働きから聞こえを考える「Brain hearing(ブレインヒアリング)」が特徴であり、独自のアプローチにより聞こえをサポートしております。
みみともコンサートについて
みみともコンサートは、2014年に始まり今年で10年目となります。
オーティコンが社会貢献活動の一環として難聴者と健聴者がともにクラッシックを楽しむことの出来る場の提供を目的として開催されました。
10年目の年は、ウィーン・フィル管弦楽団の前コンサートマスターであるダニエル・ゲーデ氏が率いるピアノトリオ「メランデ・ピアノ三重奏」による室内楽三重奏が披露されます。
下記ボタンより詳細をご覧いただけます。
補聴器をつけられている方がクラッシック音楽を楽しむために
補聴器を付けられている方で音楽を楽しみにされる方は沢山いらっしゃいます。
しかし補聴器を付けられている方でクラッシックコンサートへの参加へのためらいがあるのも事実です。
その理由として予期せぬ『ハウリング』が生じてしまうことにあります。ハウリングの音はピーピーと甲高い音で補聴器をつけていない人でも聞こえてしまいます。
みみともコンサートでは、たとえ公演中にハウリングが生じても皆一同温かく見守り、周囲に気兼ねなく楽しんで頂こうというものになります。
コンサートの種類によっては事前に補聴器の電源を切るようにアナウンスやお願いをされることもあります。
ハウリングとは?
ふとした瞬間に耳かけ型補聴器の耳栓がズレてしまったり、耳あな型補聴器に隙間が出来てしまい、音が外に漏れてしまうことがあります。
補聴器の音を拾うマイクは補聴器本体の背面についてます。
補聴器から漏れた音が再度マイクを拾うことにより、その漏れた音が増幅されてしまいます。このサイクルが繰り返されると、どんどん音が増幅されることでピーピーと不快な音がしてしまうという現象になります。
他にも補聴器を付けている方がクラッシックを楽しむための工夫がたくさん!
みみともには上記以外にも、補聴器を付けられている方が楽しめる様々な工夫があります。
磁気ループシステム(テレコイル)の設置
補聴援助システムの一つで雑音下や離れた距離での補聴器の聞こえを補助するものです。
この磁気ループシステムは、磁気を通して補聴器に音を届けるため、雑音が少なくクリアな音で聞くことができます。
磁界を発生させるワイヤーを輪のように這わせることから「磁気ループ」と呼ばれています。
要約筆記の導入、筆談対応スタッフの配置
要約筆記とは、話し手の内容を字幕に起こし伝えるものになります。
各種コミュニケーションツールの導入により、聴覚障害をお持ちの方も気兼ねなく参加出来るようになっております。
「オーティコン みみともコンサート2023」開催概要
- 開演日時 2023年10月14日(土)19:00会場
- 開催場所 王子ホール(東京都中央区銀座4丁目7-5)※ 完全招待制
- 応募資格 オーティコン みみともコンサートの開催の趣旨にご賛同いただける方
- 応募期間 2023年9月1日(金)~9月27日(水)
- ご招待当選発表 ご応募締め切り後に、厳正なる抽選の上、当選者を決定されます当選された方のみにお申込み時に登録のメールアドレス宛に当選通知が送られます。
応募は下記リンクより、可能です。
この記事を書いた人
-
言語聴覚士として勉強した知識を生かして聞こえについての情報を発信していきます!
水泳と走ることが好きです。
この投稿者の最新の投稿
- 聞こえについて2025年1月21日岡崎市医師会 健康教育講座「"聞こえなくなる病気"と耳鳴り、補聴器について」2025年2月2日(日)
- 聞こえについて2025年1月1日聴覚情報処理障害(APD)・聞き取り困難症(LiD)と補聴援助システム「ロジャー」について
- 補聴器2024年6月6日補聴器の買替のタイミングについて
- 聞こえの応援団2024年4月14日デフリンピックの競技はどう行われているのか?